[2003.12.28]
  2004年音楽事情


 ▼2004 to bring loads of 'free' Net music(Zeropaid.com)【英語】
  http://zeropaid.com/news/articles/auto/12222003c.php


 やっと,落ち着き場所が決まってきたという感じですか。

quote:バイミュージック・コムの創業者,スコット・ブルム氏は「どこかの会社によってたくさんの無料の音楽が配られ,iTunes ミュージックストア(iTMS)などは商売にならなくなる」と云っている。確かにiTMSでは,ペプシ社によって1億曲の無料プレゼントキャンペーンが行われる。飲料業界,MP3プレイヤーメーカー,航空会社,クレジットカード会社がペプシのような音楽のスポンサーになることが予想され,ファーストフードのマクドナルド社は,オンライン音楽配信でのスポンサー役を検討していることが確認されている。

 今年多くの人にはっきりと認識されたことは,音楽なんてもう買うものではない,ということだ。お金を払って音楽CDを買っているようなヤツはバカ,売ってるヤツもバカ。CCCDとかそんなのは全然関係なく,結論はそれだけ。iTMSやナップスターなどの好調さも喧伝されているが,それでも「音楽を金出して買うヤツはバカ」というみんなの認識に変わりはない。だから,ペプシの1億曲キャンペーンが行われ,それはずっと続いていくだろう。

 だってiTMSは開店(4月)から12月までで2500万曲しか売ってないのに(アップル社のニュースリリース),1億曲をただでダウンロードさせるなんて,そんな商売があるはずがない。商売が成り立つはずがない。アップルはiPodが売れれば,iTMSは商売にならなくてよいのだ。音楽が売れないなかでどうやってやって音楽産業を維持していくかがいままで無駄に議論されてきたけど,結果的に企業がスポンサーにつき,消費者はただで音楽を得る,というロードマップができあがった。来年は,それで定着する年であり,音楽を買うなんてことを誰も考えなくなる年なのである。それに文句があるアーティストや音楽業界関係者がいるなら,そんなヤツはこの先,生きていくことはできない。


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